名張市青蓮寺の青蓮寺湖観光村で7月20日、ブドウ狩りが始まった。青蓮寺湖ぶどう組合に加盟する農園15軒の約12万平方メートルで栽培しており、10月末までとれたてで新鮮な4品種が次々に味わえる。【収穫時期を迎えたデラウェア=名張市青蓮寺の雪岡園で】

 小粒な種なしブドウのデラウェアは全農園で糖度18度に達し、20度を超える甘さになった所もあるという。栢本健司組合長(57)は「好天が続いた梅雨前に良く育ち、例年通りの上々の出来。とれたては、甘さの中に程よい酸味を楽しめる。みずみずしさを味わって」と話す。収穫時期はデラウェアが8月下旬まで、巨峰が8月中旬から9月下旬まで、スチューベンが9月中、マスカットベリーAが9月から10月末までを見込む。

 ブドウ狩りは青蓮寺ダムが竣工した1970年から始まり、今年は50年の節目。3月には組合設立記念式典を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期になり、他の記念イベントも見合わせている。

 開始にあたり、組合は各園に消毒液や感染症予防を呼び掛ける表示板を設置し、「密」回避のためベンチの使用を制限し椅子を追加するなど対策を講じてきた。 来園者にもマスク着用を呼び掛けるなど、協力を求めるという。

 期間中は無休で、営業時間は午前9時から午後5時まで(受付時間は同4時半)。入園料はデラウェアやマスカットベリーAなどが大人(中学生以上)1400円、小学生1000円、幼児(3歳以上の未就学児)が700円。巨峰は大人1900円、小学生1400円、幼児1000円。3歳未満は無料。15人以上は団体割引もある。

 問い合わせは同組合(0595・63・7000)へ。

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