中南米原産の花木「ジャカランダ」が、宇陀市榛原天満台東の澤田雄三さん(77)方の庭で咲いた=写真。苗木を植えてから7年目で初の開花で、藤に似た淡い青紫色の花が梅雨の季節を彩っている。

 ノウゼンカズラ科の落葉樹で、世界三大花木の一つとされ、「熱帯の桜」とも称される。寒さに弱く、温暖な場所を除いて日本では育ちにくいとされている。

 7つ年下の妹、富佐子さんが25年ほど前、スペイン帰りの友人から種を譲り受け、大阪府吹田市の自宅で数本育てていた。妹宅を訪れた際「奇麗な花。榛原でも育ててみたい」と、1・5メートルほどの苗木をもらい、持ち帰った。

 やがて高さは約2・5メートルまで成長。毎年シダに似た葉は伸びるが、なかなか花は咲かなかった。施肥や毎日の水やりを続け、粘り強く見守った。

待ちわびた日

 今年5月下旬、冬の間に葉が落ち丸坊主になっていた枝先に、小さな花芽が出ているのを発見。それから連日、成長の様子を写真に収めて観察した。

 待ちわびた日は6月24日に訪れた。「やった。寒い榛原でも、南国の花が見事に咲いた」。澤田さんは声を弾ませ、家族や近隣住民に喜びを報告したという。