名張市蔵持町原出の蔵持小学校(若山博史校長)で7月3日、4年生児童29人が遠隔会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったオンライン授業で、浄水場の仕組みについて学んだ。【画面越しに検査担当の職員から説明を受ける児童たち=名張市蔵持町原出で】

 同小では例年、4月に遠足と社会科見学を兼ねて富貴ケ丘浄水場(下比奈知)を訪れていたが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。学校側が市に打診し、今年はオンラインで学ぶことになった。

 この日は、同浄水場と教室とが画面越しにつながり、水質検査担当の職員2人が浄水処理の過程について紹介。名張川から採取した水が沈殿や濾過(ろか)などを経て飲み水になるまでの流れを実験も交えて説明した。授業の最後には児童が職員に「何人が働いているんですか」などの素朴な質問を投げかけていた。

 授業を受けた吉永萌恵さん(9)は「汚れた水が本当に透明になってびっくり。ゆっくり話してくれて、水を奇麗にする仕組みが良く分かった」と感想を話した。

 同浄水場の担当者は「ズームは業者との打ち合わせなどで既に導入していた。『新しい生活様式』に沿った見学方法として、今後も活用していけたら」と話したていた。

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