伊賀市は7月1日、阿波地域担当の地域おこし協力隊として栃木県那須塩原市出身の菅生文佳さん(23)に辞令書を交付した=写真。地元の地区市民センターに勤務しながら住民自治協議会と連携し、捕獲した野生鳥獣肉の有効活用などに取り組む。

 野生動物に関心を持っていた菅生さんは酪農学園大(北海道江別市)で環境学や狩猟管理学を学び、今年3月に卒業。伊賀市の地域おこし協力隊に応募し、大山田支所振興課付け会計年度任用職員に採用された。任期は来年3月末までだが、希望すれば1年更新で最長3年間活動できる。

 大学ではエゾシカの調査や研究に取り組み、第一種銃猟とわな猟の免許を所持している。担当する市東部にある阿波地域は津市と接する山里で、住民の数が今年3月末現在で1021人、65歳以上が5割を占める。菅生さんは第一印象について「捕獲したイノシシや鹿を解体・加工する施設が近くにあり、興味を持った。田んぼの周囲に柵を設置しているのを初めて見た。北海道にはなかった」。隊員としては「野生動物の捕獲で終わりにせず、地域の人と連携して、解体や加工までの流れを作っていけたら」と抱負を話した。

 獣被害の軽減に取り組む協力隊を求めていた阿波地域住民自治協議会の村上靖尚会長は「将来的には阿波地域で解体施設が運営できるようになれば。まずは地域に慣れてもらいたい」と期待していた。