21歳から56歳までの既婚女性を対象にした「ミセス・インターナショナル世界大会」に出場する日本代表を決める全国大会のファイナリストとして名張市出身の冨田三佳さん(54)=写真(提供)=が出場する。

 桔梗が丘中、名張桔梗丘高を卒業後、米国の大学に進学し、現在も米ロサンゼルス在住。航空会社に勤めていた25歳の時に結婚し、その後は会計士として働くが、子育てに専念するため35歳で退職した。40歳で次男を出産後は、フランス料理の学校で2年間学び、ミシュラン一つ星店で腕を磨いた。

 ところが、48歳の時、がんが見つかった。医師から「5年生存率が0%」と宣告され、子どもたちのことを思いながら、治療や手術に耐えた。更に50歳からは株を勉強し、トレーダーとして活動している。

 そんななか、大会出場者を募集していることをインターネットで知り、今年1月に応募。締め切り直前だったものの、書類審査を通過し、同月末にあった面接審査で16人のファイナリストの一人として合格した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、ファイナリストを対象にしたセミナーは全てオンラインで開かれたといい、出場を知った地元の友人たちからも熱いエールを送られたという。

 全国大会は無観客で、6月29日に都内で開催予定。検疫のため、当日の14日以上前には帰国するという冨田さんは、出場に向け「年齢的にも厳しいけれど、病気と戦っている人たちを始め、全ての人にエネルギーだけでも届けられたら」と話した。

2020年6月13日773号10面から

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