県指定天然記念物で伊賀市西之澤にあるノハナショウブ群落の保護活動を手伝っている伊賀白鳳高校生物資源科の2年生7人が6月16日、オンライン授業で市立壬生野小学校(同市川東)の3年生34人と交流した。【スクリーンに映された居附さんと会話する壬生野小の児童たち=伊賀市川東で】

 同高が授業の一環で除草作業などの保護活動を始めたのは2013年から。以降は同小児童との観察会が恒例行事となっていたが、今年はコロナウイルス感染症の影響で実施が困難となり、オンライン授業に変更した。

 児童たちも総合学習で地元のノハナショウブ群落について学んでおり、この日は祖父と父の遺志を継いで群落の管理を続けている同市川西の会社員、居附孝夫さん(48)が現地から授業に参加。スクリーン越しに児童の質問に答え、生徒は映像や資料とともに歴史や生育について説明した。

 教室では、同高の阿野正憲教諭が届けたノハナショウブの鉢植えが並べられ、児童が順番に匂いをかいだり、花びらを触ったりした。ノハナショウブを間近で見るのは初めてという今井大晴君は「オンライン授業は楽しかった。ノハナショウブは甘い匂いがした」と感想を話した。

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