既に2月に取材は終え、原稿も作成していましたが、新型コロナウイルス感染拡大によって休載していました。今回は、名張市南西端から宇陀市東端に位置する2つの「竜口(龍口)」など山間部の集落を巡る約11・7キロを紹介します。(取材・山岡博輝)【1枚目の写真 阿清水川にかかる忍者橋から室生龍口の集落を望む=宇陀市室生龍口】

 出発地点は近鉄赤目口駅。あいにく雨が降り出しそうな曇り空が広がっています。午前10時45分、まずは線路沿いに南西方向へ。目線のすぐ下くらいの高さに線路があり、電車が真横を通るとなかなか怖いだろうなと感じます。

矢川の水田地帯を通る近鉄特急「ひのとり」

 赤目町丈六から矢川へ。線路沿いには、特急「しまかぜ」の通過時間が近いからか、カメラを持った若い男性数人とすれ違いました。池で羽を休めるカモなどに目をやりながら矢川の坂を上っていくと上三谷の集落に。横に伸びた一本松が美しい白山秋葉神社で小休止しました。

白山秋葉神社から上三谷の集落を望む

 そこから20分ほど上って下った三差路を西へ向かうと、ほどなく竜口の集落です。鹿とも遭遇しながら、百地三太夫屋敷そばを通る細道を下っていくと、年季の入った半鐘が下がった火の見やぐらが見えました。新しい拝殿の竜口白山神社に立ち寄り、更に下っていくと奈良県に。阿清水川を上流へ向かうと、対岸からガサガサと物音が。猿の群れでした。

「ほっとバス錦」のバス停付近から見た名張市竜口の集落
竜口の白山神社はイチョウの大木(左)が目印

 かつて三重交通バスの終点だった「若宮橋」から室生龍口の集落へ。途中から降っていた霧雨が雨に変わり、傘が手放せなくなりましたが、午後1時すぎ、なんとか白山神社へ到着。花壇に収まった花々を眺めながら軽い昼食を取り、雨足が弱まるのを待ちました。

若宮橋バス停付近から室生西谷方面を望む

 20分ほど様子を見たものの雨は収まらず、仕方なく再出発。南隣の室生西谷にある萬行寺などを訪れるはずだった予定を切り上げ、ゴールを目指すことにしました。新しい道を進み、旧西谷小学校を過ぎて以降はひたすら下りになり、いよいよ足裏も痛くなってきたころ、国道沿いの室生三本松の家々が見えてきました。坂上の三本松駅に着いたのは、出発から4時間弱、午後2時半ごろでした。歩数計は1万3910歩でした。

 写真は6月初旬に再度撮影しました。感染拡大防止に配慮し、引き続き遠出や団体での旅行などは控えざるをえない状況ですが、健康維持のためにも、まずは身近な地域を歩いてみてはいかがでしょうか。