名張市が閉所に向け準備を進めている市立介護老人保健施設「ゆりの里」(百合が丘西1)を残そうと活動する「名張市立老人介護施設ゆりの里の存続を求める市民の会」は6月9日、前日までの約1か月半で集まった743人分の署名を市に提出した。【森上副市長に署名を手渡す和田代表(中央)ら=名張市鴻之台1で】

 市は今年1月、病院事業の経営改善の一環で同施設を閉所する方針を打ち出し、公募で後継の民間事業者を決定。6月11日から始まる市議会定例会で施設廃止の条例改正案を提出する予定。

 同会は3月、同施設の介護職員2人を含む7人で結成。同施設が「民間では受け入れが困難な高齢者を受け入れ、福祉向上の役割を果たしてきた」とし、公的な介護施設が必要だと訴えている。署名活動は4月下旬から始め、同市の住民を中心に集めたという。

 森上浩伸副市長に署名を手渡した同会の和田四十八代表(72)は「市民の声を聞かずに市は進めている。公的な介護施設があることは安心につながり、存続を検討してほしい」と話し、森上副市長は「民間の施設が充実してきた中で一定の判断をした。こういった意見の方がおられること、市長に伝えたい」と述べた。