模型からフィギュアの彩色、更に造形制作へと趣味を“進化”させている、伊賀市服部町の会社員、山口剛さん(38)=写真=は、自宅で過ごす時間を満喫している。

 中学生のころから模型作りなどが得意で、7年前、長男のためにと購入したアニメ「機動戦士ガンダム」のプラモデルで制作意欲が再燃した。なかでも彩色されていない模型にマーカーペンなどを使って色を塗る細かい作業に魅せられ、専用の塗料を買って細筆で彩色、エアブラシなども利用するようになった。

 趣味の仲間に勧められ、5年前からは既製フィギュアの彩色に夢中になった。イラストレーターで立体造形作家の横山宏さんが展開する、未来の戦争を描いた作品「マシーネンクリーガー」に登場する立体作品がお気に入りだそう。

 フィギュアのサイズは手のひらほどから20センチくらいまで。最初はルーペを使って塗っていたが、2年前に購入した実体顕微鏡のおかげで指紋まで見える拡大率になり、作業が更に楽しくなったという。

 「リアルに塗りたい」という思いがあり、フィギュアを塗る同じ作業でも個性が表れ、仕上がりも違うそう。自身は人物などの化粧を濃く塗ってしまう傾向があり、「顔がきつく見えてしまう」と笑う。

 最近は、粘土を使ってオリジナルの造形作品を制作するようになり、知人の店のオリジナルキャラクターや、釣り好きの友人のためにブラックバスを作るなどしてプレゼント。作品はインターネットでも紹介し、閲覧者から感嘆の声が上がっているという。

 「熱中すると寝るのも忘れる。出来上がった時の達成感は筆舌に尽くし難いけど、家にこもるのも悪くない」と笑顔を向けた。

2020年5月30日付772号2面から