名張市立箕曲小(夏見)で6月4日、6年生17人が校庭に植えられた桃の木の実に害虫や直射日光を避けるための袋を取り付ける作業を体験した。【地域のボランティアの指導で桃に袋を掛ける児童(左)=名張市夏見で】

 戦前の箕曲地区では桃を栽培する農家が多く、同小の校歌にも「桃のほほえむ 花の園」と歌われ親しまれた。戦後は桃を栽培する農家は減少していたが、地区の歴史を子どもたちに知ってもらおうと、20年ほど前に栽培を続けていた地域住民が校庭に植樹。数年前からは、地域のボランティアの指導で袋掛けや収穫作業を児童が体験するようになったという。

 この日、作業を体験した繁田まゆりさん(11)は「奇麗に袋を掛けることができた。甘い桃に育ってほしい」とニッコリ。地域ボランティアの米本源さん(86)は「戦時中は食糧確保のためサツマイモの栽培が広がり、それがきっかけで桃の栽培が廃れた。自分たちの住む地域にそんな歴史があったことも知ってもらえたら」と話した。

 袋掛けした桃は、7月下旬に収穫される。