スペインを中心に世界で人気が広がる、テニスに似たラケット競技「パデル」の専用コートが名張市で唯一ある「アリエルパデルクラブ」(希央台1番町)で、同市桔梗が丘2番町の木平真梨奈さん(26)と梅が丘北5番町の美山里穂さん(19)ペアが息の合ったプレーで全国大会出場を目指し、練習に励んでいる。【愛用のラケットを手にする木平さん(右)と美山さん=名張市希央台1番町で】

 パデルは金網と強化ガラスに囲まれた壁を利用して打つのが特徴で、2対2のダブルスのみでプレーする。一昨年10月に開設した同クラブには約50人が所属し、人数の増加に伴い、今年5月に2面目の新コートを増築。その資金の一部をクラウドファンディングによる支援で募っている。

 テレビの特集番組を見て興味を持ち、1年ほど前に競技を始めた木平さんは、テニスの県代表として全国大会に出場するほど。その経験もあって上達は早く、昨年9月に奈良県で開かれた大会は美山さんとは別のペアだったが準優勝に輝いた。

 試合に向けた練習の結果、コートの角を狙ったボールに対応できるようになったといい、今後はディフェンスを上達させることが課題だそう。「どんな人とプレーしてもラリーが続きやすく、初心者でも楽しめるのがパデルの魅力」と笑顔を見せる。

 一方、高校時代にテニスで全国大会に出場した美山さんは、友人に誘われて1年ほど前に始めた。テニスと違い、コートを囲む壁を利用して打つことができるパデルに最初は戸惑ったそうだが、続けるうちに夢中になり、週1、2回、仕事の後や休日に練習に励んでいる。

 壁を利用したプレーが上達しているといい、上からのボールを打ち込む鋭いショットが得意。「頭を使うスポーツ。ボールの跳ね返りを計算したプレーはテニスにはなかったので、新鮮で楽しい」と魅力を話す。

 地方大会は新型コロナウイルス感染拡大の影響で6月末まで延期となっているが、年間を通じてポイント上位のペアが全国大会に出場できるといい、コーチを務めるアルベルト・フェルナンデスさん(46)は「試合では2人の力を合わせて、楽しくプレーしてほしい」と話した。

2020年5月30日付772号2面から