名張産どぶろくを作り地域活性化を目指す団体「名張どぶろくを楽しむ会」が活動再開に向け動き出す。会員で同市すずらん台西4の新成文さん(62)=写真=が製造免許を取得し、今秋には同市緑が丘東の醸造所で会員と酒造りに取り組む。

 同団体は酒類醸造を規制緩和する国の特区に市が認定された2015年に発足。市内の約30人で銘柄「吉左衛門」の商品作りに励んできたが、免許を取得していた会員が米作りをやめたため、昨年春から活動を中断していた。

 新さんは1年ほど前に誘われ、「地元に貢献できるなら」と参加を決意。免許取得は稲作をしていることが条件で、約10年前から自家消費用に米を栽培している新さんは条件に一致した。

 今年は新さんが作るコシヒカリと地元酒店が作った麹、蔵持地区の地下水にこだわり、県が開発した酵母を用いて約100リットルの醸造を目指す。活動を担う新さんは「まずは真心込めた米作りから励みたい」と話した。

2020年5月16日付YOU771号14面から

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