顔を見て、声を聞けば心も穏やかにー。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、医療機関や介護・福祉施設では、入院患者や入所者らと家族との面会を制限する状況が続いているが、伊賀地域の介護施設などでは、入所者が家族と面会できる時間を設けるなど、双方の不安解消に取り組んでいる。

 伊賀市上野桑町の「介護老人保健施設おかなみ」では、3月11日から入所者の外出と面会者を制限した。健康状態などは定期的に家族へ伝えているが、職員によると「入所者のストレスが目に見えて分かるようになってきた」という。「自分たち職員の負担は増えるが、何かやってみよう」と工夫を出し合った。

 1家族5分と限られた時間ではあるものの、中庭に面したガラス越しに面会してもらえるよう準備。スタートした4月24日には面会を希望する10組の家族が訪れた。面会者にも「3密」にならないよう依頼し、会話はPHSを使い、入所者と「調子はどう」「元気にしてるよ」などと声を掛け合っていた=写真(提供)。

 ケアマネジャーの鈴木努さんは「安心してもらえた、という感触がある。さまざまな感染予防対策をとりながらの面会なので、ご家族の協力や、職員のマンパワーが維持できれば今後も続けられると思う」と話した。

2020年5月16日付YOU771号2面から