伊賀市は5月19日、新型コロナウイルス感染症対策の支援事業を盛り込んだ補正予算案を発表した。一般会計は10億9874万円の増額で、22日開会の市議会臨時会に提出する。

 今回の補正予算案は、国の交付金や市の財政調整基金などを活用し、感染防止対策や民間事業者らを対象にした市独自の支援策を国県の緊急対策と併せて実施する。市民1人当たり10万円が支給される特別定額給付金の91億3507万円と児童手当の受給世帯に子ども1人につき1万円を上乗せして支給する子育て世帯臨時特別給付金1億1816万円の2事業は専決処分で対応する。

 補正予算に盛り込んだ主な事業は次の通り。

▼短時間勤務会計年度任用職員人件費=外国人からの相談増に対応するため通訳を増員する(530万円)
▼小規模事業への応援給付金=売上高が減少した事業者らの申請に対し事業継続支援で20万円を支給する(2億5000万円)
▼農畜産物販売価格低下対策事業費補助金=農業者や肉牛の肥育農家の所得減少の影響緩和で収入保険制度などの免責部分の一部を助成する(3285万円)
▼伊賀産食材を使った小中学校給食=地元農畜産物の支援や地産地消、食育推進で月1回の伊賀産食材デーを実施(1323万円)
▼二次救急医療体制維持の支援=市内の民間病院で救急患者受け入れに必要な院内感染防止策などを支援する(1118万円)
▼救急搬送時の感染防止対策資機材の購入=感染が疑われる傷病者の搬送時に使用する救急用オゾン除菌空気清浄機などを購入する(784万円)
▼小中学生の家庭学習支援=私立や区域外への通学、転入予定者を含めた児童生徒6527人全員に図書券を配布する(1958万円)
▼小中学校通信ネットワーク整備=(3億4722万円)
▼小中学校給食費無償化=学校再開後の3か月間の給食費を無償化する(2636万円)
▼伊賀市奨学金など支給要件の拡大=経済的に困窮する学生に対し、今年度限定で対象枠を拡充し、支給額を高校生で12万円、大学生で24万円に増額する(2636万円)
▼感染拡大防止用資機材の購入=公共施設で使用する消毒液や飛まつ防止シードなどの資機材を購入する(3040万円)

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