伊賀市上林の国道422号沿いの用水路で、初夏の風物詩として親しまれている約10基の手作り水車が回り、田んぼに水を入れている。8月下旬まで使われるという。【田んぼに水を送る手作り水車=伊賀市上林で】

 水車の骨組みは鉄製で、直径1・5メートルから2メートルほど。8枚の木製の羽根板には、粉ミルクなどの空き缶が取り付けられ、水車の回転に合わせて水をくみ上げている。水車の利用は約65年前から始まり、20基ほどが稼働していた時もあったというが、農家の高齢化に伴い少なくなったという。

 今年は4月下旬から稼働し、5軒の農家が田んぼに引き入れている。管理は各自で行い、腐食が進むと羽根板を取り換えるなどして補修しているそうだ。

 近くでコシヒカリを栽培している農家の岩名了さん(71)は「これほど水車が並ぶ景色も珍しい。今後も残していきたい」と話した。