県伊賀保健所(伊賀市四十九町)に5月14日、新型コロナウイルス感染症患者の搬送時に運転手らの感染を防ぐため、隔壁が設けられた専用車両が配備された。本田技研工業鈴鹿製作所(鈴鹿市)から県に無償貸与された4台のうち1台。【隔壁が設けられた専用車両内部=伊賀市四十九町で】

 配備されたのはホンダのミニバン「ステップワゴンスパーダ」の一部を改造した車両で、運転席と後部座席との間を金属やアクリルでできた板で仕切り、前後で気圧に差を付けて空気が循環しないようにしている。

 県はこれまで、感染者搬送用の車両を4台所有。伊賀保健所には専用車両がなかったため津保健所配備の車両を利用するなどしてきたが、今回の貸与で全保健所に行き渡った。

 また来週から県は、保健所職員が担ってきた専用車両での患者搬送や検体輸送の運転業務を三重交通(本社・津市)に委託する。伊賀保健所管内では、同社の伊賀営業所が担当する。

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