新型コロナウイルス感染拡大防止でマスク需要が高まるなか、名張市の住民組織「箕曲地域づくり委員会」は5月7、8の両日、同市夏見の市立箕曲小の全校児童91人に手作りの布マスクを1枚ずつ贈った。【担任から布マスクを受け取る児童=名張市夏見で】

 マスク作りは地元住民の発案で4月中旬から開始。同委員会が材料を調達し、鼻の部分がフィットする立体的な形で作り方を統一した。40から70代の女性ボランティア10人が箕曲市民センターや自宅で取り組み、7日までに5サイズ計400枚が完成。同小の他、地区の高齢者宅などにも配布を進めている。

 休校中の登校日で全校児童の約半数が登校した8日は、同センター長の生田茂夫さん(65)が同小を訪れ、「みんながそろって仲良く学び、運動ができるまで頑張ろう」などと書かれた手紙を添えた星柄の青いマスクを届けた。

 受け取った6年の上森多恵さん(11)は「自分たちが生活するために必要で、ありがたい。お年寄りに配る活動も見習っていきたい」と話していた。

児童に贈られた布マスクと手紙=同
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