伊賀市の岡本栄市長は5月1日、新型コロナウイルス感染拡大を受け、市独自の支援策を実施する方針を発表した。市の貯金にあたる財政調整基金約60億円から10億円を充てる予定で、5月中旬の臨時議会で諮る。【支援策を発表する岡本栄市長=伊賀市四十九町で】

 この日開かれた定例会見で発表した。マスクが不足するなか、市内の縫製関係の事業所に生産連合を組むことを依頼し、製造した布製マスクを高齢者や妊産婦に1人5枚配布する。その後、全市民に順次配るという。

 また、昨年度と比べ所得が著しく減った世帯を対象に、高校生12万円、大学生24万円の給付型の奨学金を支給。今年度に限った支給だが、就学のため市外に移住した学生も対象となる。

 子育て、教育対策では小中学生を対象に約半年間給食費を無料とし、学校再開後は1人3000円分の図書カードを配布する。

 また、休業補償の対象外である、理容・美容業者に対する支援も検討している。

 岡本市長は「議会と協調して1日でも早く支援を実行したい」と話した。

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