三重県と名張市は4月30日、同市滝之原で同23日に捕獲された野生のイノシシ1頭が遺伝子検査で豚熱(CSF)に感染していることがわかったと発表した。市内での感染確認は初で、伊賀市内では30日までに計11頭の感染が確認されている。

 県によると、20日から26日までに市内で捕獲されたイノシシ11頭の遺伝子検査を実施したところ、体長100センチ、体重35キロの雌(成体)が陽性だった。県内では北勢地域を中心に感染が広がり、3月11日に伊賀市内で初めて野生イノシシへの感染が確認されていた。

 市農林資源室によると、豚熱は人へは感染せず、市内に養豚場はないものの、隣接する宇陀市、奈良市などへの感染拡大を防ぐため、津市内と併せて経口ワクチンを散布する準備が進められているという。

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