新型コロナウイルス感染拡大の影響で、全国的に献血協力者が減少している。県赤十字血液センター(津市)はゴールデンウィーク中の3日間、伊賀地域の商業施設にも献血バスを派遣し、協力を呼び掛ける。【献血バスの前で協力を呼び掛ける職員=名張市下比奈知で】

 4月29日はMEGAドン・キホーテUNY名張店(名張市下比奈知)が献血会場となり、買い物客に協力を求めた。同会場を担当した献血推進課主事の佐脇康平さんは「これまで経験がないほど危機的状況。献血は不要不急の外出に当たらないと定義されており、尊い命を救うためぜひ協力をお願いしたい」と話す。

 同センターによると、協力者は2月下旬から減り始め、緊急事態宣言が全国に拡大した4月中旬以降は企業の献血バス受け入れキャンセルが相次いだ。この状況が続いた場合、5月下旬には医療機関への輸血用血液の提供に支障をきたす恐れがあるという。

飛沫防止のビニールシートが設置された献血バス車内=同

 献血バスの車内は窓や扉を開けて常時換気し、飛沫(ひまつ)防止のビニールシートを設置するなど感染予防に配慮。待合室も椅子の間隔を離してスペースを広く取っている。

 5月2日はイオン名張店(同市元町)、3日はアピタ伊賀上野店(伊賀市服部町)に献血バスの派遣が予定されており、時間はいずれも午前10時から午後4時まで。昼ごろに1時間30分の中断がある。

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