愛情表現が止まらない―!? 名張市百合が丘西4番町の土井平太郎さん(70)の愛犬「マシロ」(雌、5才)と、同市榊町で理容店を営む岡﨑純子さん(80)の交流が、近所の人たちの評判になっている。【土井さん(右)と一緒に岡﨑さん(奥)の理容店を訪れたマシロ=名張市榊町で】

愛情いっぱい「よく来たね」

 マシロは真っ白な毛並みが特徴の紀州犬。以前は近くの青蓮寺ダムを散歩していたが、「いろんな人に会わせてみよう」と、1年前から週3回ほど昔ながらの市街地を散歩するようになったという。

 夕方に百合が丘から坂を下り、名張川を越え、江戸川乱歩生誕地(新町)や宇流冨志禰神社(平尾)などに立ち寄る約2時間のコース。何度か散歩するうち、理容店前で岡﨑さんと遭遇。初めて出会ったにもかかわらず、マシロは旧知の間柄のように一目散に飛び付いて甘え始めた。犬好きの岡﨑さんも「よく来たね」と抵抗なく受け入れ、可愛がるようになった。

マシロを抱き寄せる岡﨑さん=同

 以来、店の前を通るたびに岡﨑さんの姿を探し、見つけると立ち上がって「キャンキャン」と愛情を爆発させるように。今では店で水を飲ませてもらい、10分間ほどスキンシップを図るのが習慣になっている。

 土井さんは「紀州犬は他人への警戒心が強く、ここまで愛情を表現するのは特別。お母さんだと思っているのかもしれないね」と笑う。飼っていたミニチュアダックスフントを5年ほど前に亡くした岡﨑さんは「犬種や毛色、大きさが違っても、なんだかその子の生まれ変わりのようにも感じる。楽しみが増えた」とうれしそうにマシロを抱き寄せた。

2020年4月11日付 769号 1面から