折り紙で季節の花や行事を表現した壁掛けを姉妹で作っている、伊賀市緑ケ丘東町の吉川好己さん(56)と同市玉瀧の木津文代さん(54)。ともに教室で講師を務めるなど、魅力を広める活動を続け、「いつか展示会を開ければ」と制作に励んでいる。【折り紙でできた作品を手にする吉川さん(右)と木津さん=伊賀市緑ケ丘東町で】

 2年前、同市上野桑町の藤田徳子さん(75)が開く折り紙教室の助手をしていた木津さんが、吉川さんを誘い2人で活動を始めた。藤田さんとは教室外でも交流を続け、それぞれの自宅で月に数回開く「折り紙会」で、友人を交えて和気あいあいと楽しんでいる。

 また、姉妹が所属する名張市内のサークルメンバー約30人に「ひな人形」「紅葉」「クリスマスツリー」など季節に合わせた壁掛けを毎月贈っている。藤田さんと3人で作業を分担し、約2週間かけて折り上げるそうで、「作品を手渡した時の『ありがとう』の声が何よりのやりがい」とほほ笑む。

 毎月第2、4水曜に同市平尾で教室を開いている2人は「折り紙を自分たちだけで楽しむのはもったいない。教室を通じて魅力を伝えていきたい」と話した。

2020年3月28日付 768号 3面から

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