校区再編により3月末で閉校する伊賀市立新居小学校(同市西高倉、160人)で3月18日、最後の卒業式が開かれ、26人が学び舎を巣立った。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休業から約20日、式は在校生が参加せず行われたが、卒業生たちは春からの中学校生活に思いをはせながら、同級生との久々の再会を喜んでいた。【卒業証書を受け取る卒業生たち=伊賀市西高倉の新居小で】

 この日の式には在校生・来賓は不在で、保護者は卒業生1人につき2人以内と出席者を制限し、マスク着用や手指消毒の徹底を呼び掛けて行われた。午前10時、卒業生は舞台から2人ずつ入場し、「光りかがやく 川のみず」で始まる校歌を3番まで歌った後、1人ずつ卒業証書を受け取った。 桂口芳樹校長は「4月からは中学生として新たなスタートを切る。自分も周りの人も大事に思い、目標や夢に向かって努力を続けてほしい」と言葉を贈った。

 卒業生たちは「ともに笑い、ともに喜び、ともに泣き、ともに悩んだ大切な仲間、最高の6年間をありがとう」など、感謝の気持ちを「別れの言葉」に込め、大きな声で呼び掛けをした。最後に、「20歳の自分への手紙」や思い出の品を入れた筒状のタイムカプセルをプール南側に埋めた=写真2枚目

 卒業生の池田栞大君(12)は「在校生がいなくて、式が始まるまで卒業の実感が沸かなかったけど、卒業式ができてよかった」、今岡蒼輔君(同)は「こんな中でも、先生たちが体育館を卒業式らしく飾ってくれてうれしかった」と話した。

 新居地区(東高倉、西高倉、岩倉、西山)を校区とする同小は1904(明治37)に新居村立尋常高等小学校として創立。4月に長田小(同長田)と統合し、昨年1月に新設されたばかりの現在の新居小校舎で「上野北小学校」として新たな歴史を刻み始める。2月29日には地域住民や卒業生などを交えた新居小の閉校式が計画されていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となっていた。