名張市桔梗が丘1番町の桔梗が丘中学校(全校児童数296人)で3月6日、4月の旧名張桔梗丘高(同市桔梗が丘7)への移転を前に、現校舎で最後の卒業式があった。新型コロナウイルスの感染予防のため、104人の卒業生は在校生のいない異例の式に臨み、クラス代表が校長から授与された証書を担任の手を経て自席で受け取った。【校歌を歌う卒業生=名張市桔梗が丘1】

 3月2日から市内の小中学校が全て休校となり、同中の卒業生も約1週間ぶりに顔をそろえた。例年行う予行練習ができなかったため、この日は式の直前に20分ほど歌の練習をして臨んだ。保護者は原則1家族1人の出席で、式は時間短縮のため来賓祝辞や記念品授与などが省かれた。

 森山哲成校長はあいさつで「このように皆さんを送り出すとは夢にも思わなかったが、この日を迎えられ良かった。“1番町校舎”最後の卒業生として、次の“7番町校舎”にバトンを渡す最高のランナー。52年の歴史に素晴らしいページを加えてくれた」と述べた。

 中止になった3送会で流す予定だった学校生活を振り返る30分の動画は、編集して5分だけ披露。校歌斉唱では、マスクを着用した生徒が多い中、体育館に美しい歌声が響いた。

 在校生代表の生田初さん(2年)の送辞は教員が代読。答辞では卒業生全員が壇上に並び、在校生や家族、教員らに向け、1人一言ずつ、大きな声で「ありがとう」と感謝の思いを伝えた。