社会福祉法人名張育成会(本部・名張市美旗中村)が運営する「いが児童発達支援センター『れいあろは』」が2月27日、伊賀市土橋に完成し、竣工式に行政や福祉関係者ら約80人が出席した。【いが児童発達支援センター「れいあろは」=伊賀市土橋

 同センターは発達に課題のある未就学児への療育支援など3事業を展開する児童福祉施設で、建物は木造平屋建て延べ床面積486平方メートル。建設費は約1・5億円で、土地は旧府中保育園跡の市有地を市が無償貸与した。

 同市平田の大山田保健センター内の同名の事業所から「児童発達支援」と「障害児相談支援」を移転。専門職員が保育施設や小学校などを訪れ環境づくりをサポートする「保育所等訪問支援」を加えた。ハワイ語で「愛しい子ども」を意味する「れいあろは」の名称も引き継いだ。

 新施設では、子どもが作業療法を受ける様子を保護者がマジックミラー越しに見守ることができ、カラフルなゴムボールが数多く入ったボールプールでは、遊びながら全身の皮膚の感覚などを養うことができるという。

 建物内の案内表示は、増えつつある外国籍の子どもの利用に対応するため、英語とポルトガル語を併記。利用定員は1日16人で、職員は児童発達支援管理責任者や保育士、理学療法士、作業療法士などを配置する予定。

 式典で同会の市川千惠子理事長は「子どもたちの育ちの速度や個性をよく見極め、応援するのが私たちの役割。地域や関係機関との連携を一層図っていきたい」とあいさつ。岡本栄市長は祝辞で「子どもたちの育ちを支えるすべての人が連携し、支援が一体的に提供されるシステムの構築に重要な役割を担って頂くことになる」と期待を込めた。

 国は、児童発達支援センターを人口10万人あたり1か所以上設置するよう指針を示しており、同市で県基準を満たす施設は初めて。

神事に臨む出席者ら=伊賀市土橋で

内覧会は新型コロナ対策で中止に

 3月14日に一般向けの内覧会を予定していたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止になった。センターの開所は4月中旬の予定。

 問い合わせは同センター(0595・41・1333)まで。