名張市と市教育委員会が小学1年生などを対象に2020年の秋からの導入計画を進めている「集団フッ化物洗口」について、同市の子育てサークル「つながる食を考える会『こどもとごはん』」のメンバー6人が2月21日、市教委の上島和久教育長を訪れ、フッ化物洗口を集団実施しないことなどを求める要望書と約1800人分の署名を提出した。【上島教育長(右)に要望書と署名を提出する子育てサークルのメンバー=名張市鴻之台1で】

 フッ化物洗口は、虫歯予防を目的にフッ素化合物を溶かした水でするうがい。市内の一部の保育施設は10年前から導入を始めたが、市と市教委は小学1年生の他、市内全ての公立保育所と幼稚園の年長児に、保護者の同意を得て実施を進めていく方針。

 同会は「虫歯予防の効果はなく、健康被害も起こりうるとする専門家もいる」とし、要望書では集団フッ化物洗口の実施中止と、保護者と教職員が参加できる議論の場を設けることを求めている。

 署名活動は1月20日から実施。手渡した同サークル代表の草部豊美さんは「ひと月足らずで千人以上の署名が集まり、不安な気持ちを持つ保護者も多い。市民の声を聞き、検討してほしい」と話した。

 上島教育長は「子どもの健康を最優先とし、強制することはない。実施について保護者の方へ理解してもらえるように努めたい」と述べた。