文化審議会は2月19日、ユネスコ無形文化遺産の候補として国の重要無形民俗文化財に指定されている伊賀市山畑の「勝手神社の神事踊」など全国に37件ある民俗芸能「風流踊」を選定した。3月末に提案書を提出し、審議時期は2022年11月ごろになる見通し。【2018年10月15日に奉納された「勝手神社の神事踊」=伊賀市山畑で】

 文化庁の発表資料によると、風流踊は盆踊や小歌踊、念仏踊、太鼓踊など、歴史や風土に応じたさまざまな形があり、各地で伝承。趣向を凝らした衣装や持ちものとともに笛や太鼓、かねなどではやし立て、にぎやかに踊ることで、災厄をはらい、安寧な暮らしを願うという共通の特徴を持つ。

 「勝手神社の神事踊」は、胸にカッコと呼ぶ太鼓を付けた「中踊り」や「歌出し」、大太鼓の「楽打ち」ら計23人で構成。保持団体「勝手神社神事踊保存会」の会員は山畑区民で、10月第2日曜の秋祭りで奉納されている。

 伝承形態も特徴的で、踊り子は教える人が「オヤ」となり、後継者で若者の「コ」を指導して一人前に育てる。この関係は冠婚葬祭などでも親族同様の付き合いが続くという。