伊賀市馬場の陽夫多神社(神田忠彦宮司)で2月18日夜、伊賀地域唯一の裸祭り「裸々(だだ)押し」があった。厳しい冷え込みのなか、ふんどし姿の男衆が五穀豊穣や家内安全を願い、肩を組んで威勢良く押し合った。【「わっしょい」の掛け声とともに輪になり押し合う男衆=伊賀市馬場で】

 祭りは約430年前に始まったとされ、地元の氏子たちが押し合ってその年の収穫を占ったのが始まりと伝わる。本来は厄年の氏子の男性が参加する行事だが、近年はスポーツ少年団や他地区からの参加者も加わっている。

 今年は5歳から63歳の47人が参加。おはらいの後、拝殿で輪になり「わっしょい、わっしょい」の掛け声とともに、片足で跳びながら左右に円を描くようにぐるぐると回り、「五穀豊穣で打ってくれ」「家内安全で打ってくれ」と大声で歌った。

 参加は2回目だという阿山小4年の前田彩登君(10)は「最初は寒かったけど、みんなで動いていたら温かくなった。元気に過ごして、また来年も参加したい」と笑顔で話した。氏子総代長の森本清さん(72)は「多くの人が集まり、伝統を受け継いでくれることがうれしい。今年は隣県からの参加もあり、今後も幅広く募りたい」と話した。