伊賀市島ヶ原の観菩提寺で2月11日、「正月堂の修正会」が始まった。初日の大餅会式では住民組織の「講」7つが供え物を奉納し、代表者の頭屋を先頭に「エットー」の掛け声で十数人が堂内に練り込むと、見物客から歓声が上がった。【正月堂に供え物を奉納する講員ら=伊賀市島ヶ原で】〈YouTubeで動画を見る〉

 供え物は、シュロの皮やミカンなどで作った「鬼頭」、9日についた餅を円柱状に固めた「大餅」、桜の枝に餅花を付けた「成り花」など7種類。堂内では法被姿の各講員が足を踏み鳴らしながら「6つ無病息災に、7つ何事ないように」の数え歌を唱えて祝った。

 聖風講の頭屋を初めて務めた市職員の石田晋悟さん(33)は「3年前に転職で東京から移住した私に、大役を任せて頂いた。温かい人ばかりで、本当に来てよかった」と笑顔。近所から見物に訪れた岸田たつこさん(68)は「昔より若い人がだんだん増えて、頼もしいと感じる」と話した。

 修正会は1200年以上続くとされる伝統行事で、県無形民俗文化財に指定。12日は午後1時から結願法要がある。