名張市と伊賀市青山地区のごみを処理する「伊賀南部クリーンセンター」(伊賀市奥鹿野)の排ガス濃度データ改ざん問題で、運営する伊賀南部環境衛生組合は2月7日、焼却施設が設計上の本来の性能を有するかを調べる再試験を本格的に開始した。結果は3月中に取りまとめる方針。【中央制御室で2炉同時運転試験の開始に立ち会う井田所長(右端)ら=伊賀市奥鹿野で】

 この日、1月末から先行している2号炉に加え、1号炉も試験を始めた。各炉30日間連続で焼却し、約3週間の2炉同時運転の期間を含む燃焼データを収集、分析する。焼却炉の性能は燃焼工学を専門とする近畿大学教授でバイオコークス研究所の井田民男所長(57)、排ガス処理装置など付帯設備の性能は日産技術コンサルタント(本社・大阪市)が第三者として評価する。

 本格開始に立ち会った井田所長は「設計上、焼却炉はデータを改ざんしなくても十分な性能を満たす装置。炉の温度や出てくるガスの量など、しっかり見て判断したい」と話した。

 問題は昨年7月に発覚。メーカーの三機工業が2009年の同センター竣工時から組み込んだプログラムにより、排ガスに含まれる窒素酸化物など有害物質の濃度データが自動で組合の基準値より低い値で報告されるよう改ざんされていた。