伊賀市立大山田小学校の児童を中心に活動する男子バレーボールチーム「大山田ジュニアクラブ男子」(中森博昭監督)=写真。部員不足などから今春20年の歴史を閉じるが、メンバーたちは「大好きな仲間と最後まで球を追い続ける」と練習に汗を流している。

 同チームは既存の女子チームに男子が増加したのを機に、中森監督が立ち上げたのが始まり。これまでVリーグのトヨタ自動車サンホークスに所属する吉岡衛選手を始め、今冬の春高バレー全国大会に出場した吉岡遼君(松阪工業高3年)、中西武琉君(天理高3年)らを輩出している。

 現在は9人が所属するが、うち6人が6年生。毎週水曜と土曜の午後6時から3時間、同小体育館で練習している。今年度は、けがなどでフルメンバーがそろわず苦戦を強いられたという。

 それでも予選を勝ち上がって挑んだ昨年11月の「アサヒグローバルカップ三重県小学生バレーボール秋季大会」では初優勝。悲願の県大会優勝だっただけに、メンバーたちは歓喜に沸いたという。

 「いつでもスパイカーが一番打ちやすいトスを上げる」と中森監督が評価するセッターでキャプテンの奥優一郎君(12)は「一球一球を大事につなげ、大好きな仲間と走り切りたい。バレーはこれからも続けていく」と力強く語った。

 チームが存続する3月末までは交流戦などに参加して一つでも多く勝ちを積み重ねたいそうだ。

2020年1月25日付 764号 17面から

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