市民の利便性向上を図るため、伊賀市が運行している行政サービス巡回車(行政バス)のうち、阿山地区で2月3日から、交通量の少ないエリアに限り、停留所以外でも申告すれば自由に乗り降りできる「フリー乗降制度」を開始した。同市の行政バスがフリー乗降になるのは同地区が初めて。【手を挙げ乗車の意思を伝える女性=伊賀市槙山で】

 フリー乗降できるのは、玉滝鞆田線(46キロ、1日7便)の槙山新田上から阿山支所までの20・4キロ、丸柱河合線(35・8キロ、同)の同支所から諏訪神社前と、湯舟コミュニティセンター前から同支所までの計17・1キロの区間。料金は、どこで乗降しても1乗車200円(小学生は半額)。

 市によると、昨年4月から11月までの1便当たりの平均利用者数は、玉滝鞆田線が0・9人、丸柱河合線が0・6人と、同市が7地区で運行する行政バスの中で最も少ない。利用者アンケートや乗り込み調査などで「停留所以外でも乗り降りしたい」などの声が寄せられていたという。市内では、神戸地区の地域運行バス「北斗号」が昨年4月から、一部区間でフリー乗降制を導入している。

 3日朝、市内中心部へ買い物に行くという同市槙山の秋元きくのさん(95)は、自宅から約80メートルの県道脇で手を挙げ、行政バスに乗車した。これまでは約300メートル離れた停留所まで歩かなければならなかったが、「バスを近いところに止まるようにしてほしいと要望もしてきた。本当にありがたい」と話した。