伊賀市下郡の木津川沿いの堤防で、風に揺られる1万羽の折り鶴。「新年が災害もなく幸多い年になりますように」と添えられた看板の願いとともに、このほど地元であった「どんど焼き」でたき上げられた。

 折り鶴は、近くに住む松本つやさん(89)=写真=が折り、手製の看板は家族の協力で設置した。家庭菜園が趣味の松本さんは、猛暑や雨などで畑仕事ができない時、指先や頭を使う認知症予防として、昨年1月ごろから鶴を折り始めたという。今では、少しでも空いた時間があれば作るなどすっかり夢中になり、多い日は100羽以上折ることもあるという。

 広告ちらしを7センチ四方に切った紙は「市販の色紙よりも柄が多くて奇麗」だそうで、完成した鶴を糸でつなぐ際は、色合いに統一感を持たせるなどの工夫もしている。

 折り鶴は昨年末から飾られ、1月14日に堤防であったどんど焼きで、正月飾りと一緒に焼いた。知人らからは「もったいない」との声もあったそうだが、今は来年飾る予定の鶴作りに夢中で、「次は1万5千羽を目指したい」と話していた。

2020年1月25日付 764号 1面から