名張市は1月23日、市立病院に併設する介護老人保健施設「ゆりの里」(百合が丘西1)を閉所する方針を市議会全員協議会で明らかにした。時期は今年夏ごろの予定で、当面は利用者へのサービスを継続しながら、受け入れ先の調整を進める。【介護老人保健施設「ゆりの里」(手前)と名張市立病院(奥)=名張市百合が丘西1】

 「ゆりの里」は入所定員が48人。入院治療を終えた高齢者が機能訓練を経て在宅復帰を目指す施設として、1997年4月に市立病院と同時期に開所した。建物は鉄筋コンクリート造2階建て、延床面積約2550 平方メートルで、当時の建設費は約11億2000万円だった。

 近年は1日あたり40人前後の入所利用があり、うち約8割が市立病院から移った患者だった。市立病院では今年4月から全200床のうち5階の41床を在宅復帰に向けリハビリなどを行う「地域包括ケア病棟」に転換する準備を進めており、病院事業全体の経営改善のため、閉所に踏み切った。

 病院事務局によると、ゆりの里の経営収支は08年ごろから毎年6000万円前後の赤字が続いていた。建設費に充てた起債額約2億2000万円の残高は、2020年3月末で約5400万円となる見込み。閉所後は、介護事業者を対象に公募、または市立病院の関連施設として利用を検討するとしている。20人いる臨時職員は類似職種での雇用について本人の意向を調査するという。