県立名張高校(名張市東町)の生徒会は1月21日、近鉄名張駅前で沖縄の首里城再建で募金を呼び掛けた。【首里城のイラストを手に、募金を呼び掛ける生徒会役員たち=名張市平尾で】

 同高の2年生193人は昨年11月14日から3日間、修学旅行で沖縄を訪問。平和祈念公園や美ら海水族館などを見学後、最終日に首里城を訪れる予定だったが、10月末に起きた火災の影響で別の見学先に変更になってしまった。

 帰校後、生徒会長で2年の小野蓮さん(17)が「私たちも心に穴が開いた。現地の人の痛手はもっと大きいと思う」と募金活動を提案。副会長で同学年の篠原優吾君(17)も「ニュースで火災を知った時、悲しかった。沖縄の歴史を象徴する城なので、少しでも役に立てたら」と賛同した。

 この日は役員7人が参加し、焼失前の赤い正殿のイラストを手に、「気持ちだけでも協力をお願いします」と駅利用者に呼び掛けた。約1時間の活動で集まった9867円は来月、首里城がある那覇市の支援金活動事務局に送る。

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