国際協力機構(JICA)のシニアボランティアとして東アフリカ・タンザニアに派遣されていた、名張市桔梗が丘西の八木正爾さん(63)が任期を終え、このほど家族と帰国した。今後、海外ボランティアを希望する若い人たちへ活動を伝えるとともに、再度の派遣に意欲を燃やしている。【帰国した(右から)八木さんと忍爾ちゃんを抱く雅美さん(八木さん提供、2枚とも)】

タンザニアで柔道を指導する八木さん

 奈良県の元中学校教諭で、柔道部の顧問を務めていた経験などを生かし、2017年10月から2年間、現地刑務所の特殊部隊らに柔道を指導。一時帰国した際には、現地では手に入りにくい柔道着の提供をYOUを通じて呼び掛け、五輪出場を目標に普及と技術向上に努めた。

おおらかに子育て

 18年5月からは、妻の雅美さん(26)、当時4か月だった息子の忍爾ちゃんも現地で暮らすようになった。当初は「慣れない海外生活に苦労した」という雅美さん。断水もしばしばで、日本での当たり前の生活のありがたさを痛感した。子育てにも奔走するなか、明るく陽気で子ども好きが多い現地の人たちと触れ合ううち、「『まあ、いいか』と自分の気持ちもおおらかになり、これが子育てには良かった」と振り返る。

 「のんびりやっていれば気楽でいい」ということを、八木さん夫妻は現地の生活で学んだ。3月末まで長野県でスキーのインストラクターを務めている八木さんは「できたらもう一度、海外ボランティアとして柔道の指導をしたい。今度は南米かな」と笑った。

2019年12月21日付 762号 3面から