名張市消防本部は心臓マッサージなどの心肺蘇生や自動体外式除細動器(AED)を使って応急手当てをした人に、1月から「感謝カード」を現場で配布する。止血などの手当てで何らかの感染症が疑われた場合に、検査費用として一律2万5000円支給する市の制度も周知を図る。【配布する感謝カード=名張市鴻之台1で】

 市消防本部によると、2018年の救急出動件数3767件のうち、患者が心肺停止状態だったのは87件で、51件は現場に居合わせた人が隊員到着前から心肺蘇生をしていた。カードの配布は勇気ある行動と善意に対し感謝の気持ちを伝えるのが目的で、早急な対応が救命率の向上や後遺症の軽減につながることから、積極的に協力者を増やそうと導入を決めた。

 カードの裏面には、協力者が応急手当によるストレスやショックで事後に心身の不調を感じた時に24時間相談できる窓口を案内している。県内では同様の取り組みを伊勢市、桑名市、鳥羽市が実施している。