名張市中町の伊賀まちかど博物館「はなびし庵」で1月19日午後2時から、上方講談師で僧侶の旭堂南亰さん(50)(奈良県大和高田市)と旭堂南山さん(34)(亀山市)が出演する講談会が初開催される。要申し込み、先着35人。【来場を呼び掛ける(左から)旭堂南山さん、旭堂南亰さん、角田さん=名張市中町で】

 南亰さんは戦国武将・豊臣秀吉の若いころの逸話「太閤記・秀吉の足軽時代」、南山さんは江戸時代の力士が親不孝者を改心させる「三河屋幸吉」と馬術の達人が愛宕神社の急坂を駆け上がる武芸伝「寛永三馬術・梅花の誉れ」を披露する。

 2人は上方講談協会の旭堂南左衛門会長の一門で、南亰さんは2008年、南山さんは16年に入門。昨年、2人の住む中間にあたる名張で講談の人気を高めようと広報活動をしていたところ、同館長の角田勝さん(76)久子さん(70)夫妻と出会い、「うちの座敷で講談したらいいよ」と提案され企画した。

 南亰さんは「歴史や人情物など演目が幅広い」、南山さんは「話を分かりやすく面白く伝える無限大の可能性がある」と講談の魅力を語る。角田さんは「幕末に建てられた古民家の座敷は、会場として最適なはず。とても楽しみ」と期待する。

 入場料は1人1000円(高校生以下は500円)。

 問い合わせはすみた酒店内の同館(0595・63・0032)まで。

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