昨年に続き「全国高校サッカー選手権大会」に県代表として出場する四日市中央工業高校(四日市市菅原町)。名張市出身の宮木優一君(2年)=写真=は、11月の県予選準決勝で決勝ゴールを決めるなど中心選手として躍動しているが、不完全燃焼に終わった昨年の選手権、今年の高校総体の悔しさを原動力に、練習に打ち込んできた。

1年間の悔しさ胸に

 攻撃のトップ下を中心に既にレギュラークラスに定着していた昨年の選手権1回戦は、2点リードされた後半から出場したが、「点を取りにいったのに何もできなかった」と、全国の壁を痛感。2年になって迎えた高校総体は、足の負傷のため県予選でも出場機会を得られず、悔しさもピークに達していた。

ボランチ転向に活路

 そんな現状を打開するため、夏以降は、中学時代によく入っていたという守備的中盤(ボランチ)に活路を見出した。「積極的にゲームメイクに関わり始めて、プレーの精度や練習に取り組む姿勢が自然と変わっていった」という。選手権予選では先発メンバーに返り咲き、準決勝・対四日市工では前線でパスを受けて虎の子の1点を奪取し、チームを勢いづけた。

 12月31日の1回戦・対日大明誠(山梨)は、昨年と同じフクダ電子アリーナ(千葉市)が会場。ちょうど1年前の同じ日、同じピッチで誓った「次こそは」の思いを胸に、「まずは初戦を勝って波に乗りたいし、自分という存在をもっと売っていきたい」と意気込みを語った。

2019年12月21日付 762号 7面から

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