名張市立病院(百合が丘西1)は12月25日、2018年度の医療事故とヒヤリ・ハットの件数と代表事例を公表した。患者の命に危険が及んだり死亡に至ったりする重大事故はなかったが、追加治療が必要になり入院日数が延びるなどするレベル3の医療事故は12件(前年度比11件増)と、04年の公表開始以降、16年と並んで最多だった。【名張市立病院=名張市百合が丘西1】

 03年作成の医療事故防止マニュアルに基づき、「レベル0」から「レベル5」まで6段階に分類し、0と1をヒヤリ・ハット、2以上を医療事故としている。

 レベル3のうち認知症患者が関わったものが7件で、90代女性がベッドから立ち上がり歩こうとしたところ転倒、90代男性が膀胱(ぼうこう)内に留置されたチューブを自ら抜き取るなどの事例があった。認知症患者を除くと、60代女性が化学療法で点滴中、副作用による血圧低下を起こし、意識レベルが下がった事例があったが、付き添いの看護師が気づき、重大事故には至らなかった。発生後、病院は治療室に応援を呼ぶ緊急用ブザーを設置するなど対策をとったという。

 他の医療事故では、患者の血圧や体温などバイタルに変化が出るか、検査が必要になるレベル2は33件(同9件増)。ヒヤリ・ハットでは、害はないが影響を与え観察の必要性が生じたレベル1は616件(同67件増)、間違いが影響しなかったレベル0は171件(同38件減)だった。

 公表内容は、市立病院ホームページ(https://nabari-city-hospital.jp/)で見ることができる。