名張市桔梗が丘8番町の福島克己さん(78)方の庭で、黒竹(クロチク)の花が咲いた。100年ほどの周期で咲くとも言われる珍しい出来事に、家族も感慨深げだ。【花が咲いた竹の鉢を指す福島さん=名張市桔梗が丘8で】

 7、8年前に知り合から分けてもらい、直径50センチほどの2つの鉢に植え、ほとんど手を掛けず育ててきた。

 12月1日、そのうちの一つが、黄緑色の稲穂のような花を咲かせているのを見つけた。子どものころ、「竹の花は100年に1度咲く。それをよく見とけよ」と教えてもらい、「米粒のような実」を食べた記憶があるそうで、再び開花に立ち会えたことに感動したという。

穂のように見えるのが竹の花

 福島さんは「植え替えた時も『枯らすんじゃないか』と言われたけれど、運よく根付いた。枯れずにこれからも見守ってほしいと願っている。できれば何十年ぶりかに実を食べてみたい」と笑った。

 同市上小波田で生花店「フラワーランド」を経営する前川良文さんは「60年とも、100年とも、120年に一度とも言われている竹の開花。生成の段階で、花を咲かせて実を落とし、種で増えていく。その後は枯れてしまうので、縁起が悪いとも言われるが、種が落ちて、新しく生えてくるため、実は『新しい出発』という縁起の良いもの」と話した。

2019年12月21日付 762号 3面から