家族などをかたって電話をかけ、現金をだまし取る手口の特殊詐欺を防ごうと、百五銀行桔梗が丘支店(名張市桔梗が丘1)で12月17日、名張署による声掛け訓練があった。【被害者役の署員を説得する行員=名張市桔梗が丘1で】

 訓練では「リフォーム代が現金で300万円必要」と話す高齢男性役と、「孫が仕事を辞めた。1000万円送りたい」と話す高齢女性役の署員がそれぞれ来店。男性は息子をかたる犯人にだまされていたが、女性は孫から実際に100万円をねだられ、愛情から増額していたという設定だった。

 使途を尋ねる行員の問い掛けに「私の金。あんたに関係ない」と興奮する男性役や、「今日中に送りたい」と慌てる女性役に対し、県警作成のチェックリストを示しながら確認を重ね、警察に連絡するまでの手順を確認した。

 訓練後、同署の景井薫生活安全課長は「しっかりと対応できていた。なかにはだまされていない場合もあるかもしれないが、少しでも不審だと感じたら警察に通報してほしい。結果、何事もなければ良しとしましょう」と講評した。

 窓口で対応した支店長代理の大河内知也さん(38)は「1分でも多く時間を稼ぎ、警察に来てもらうまでつなごうと心掛けた。今後も気を付けてきたい」と話した。

 同署によると、管内では今年1月から11月末までに、特殊詐欺事件が4件(前年同期比3件減)発生し、総被害額は310万円(同680万円減)。内訳は架空請求詐欺が3件、オレオレ詐欺が1件で、声掛けで3件の被害が防がれたという。