国が進める河川改修「名張かわまちづくり一体型浸水対策事業」の1期起工式が12月15日、名張市黒田の名張川左岸の工事予定地であり、関係者ら約80人が出席した。完了は2025年度を見込み、総事業費は約100億円。【起工式でくわ入れをする出席者ら=名張市黒田で】

1期工事の完成イメージ図(国交省近畿地方整備局提供)

 同事業は名張川と宇陀川の合流地点を中心に、堤防の位置を最大70メートル後退させ川幅を約2倍に広げる引堤と、河道の掘削により、川の断面積を増やし洪水の危険を減らそうとするもの。1期工事は名張川左岸の黒田大橋から下流側約1キロが対象で、名張大橋の継ぎ足しや黒田橋の架け替えの他、国の支援制度に登録された、芝生ゾーンや桜並木など親水空間の整備事業なども盛り込まれている。

 木津川上流河川事務所によると、事業開始は19年度からで、北端の築堤が既に一部始まっている。今後の工事予定地には民家や工場、スイミングスクールがある土地が含まれ、用地買収も進めるという。

既に築堤工事が始まっている箇所=同

 式で和田政宗国土交通大臣政務官は「上流の3つのダムの洪水調節機能と相まって、洪水被害を大きく軽減することが可能。名張市の歴史的な街並みと一体となったまちづくりにも貢献していく」、亀井利克市長は「事業がスムーズに運ぶよう努力する。水源都市名張の魅力発信もしていきたい」とあいさつした。

 会場では箕曲保育園児26人による太鼓演奏や重機の見学、餅とのっぺい汁のふるまいなどもあり、来場者約300人がイベントを楽しんだ。