幼いころから父の山仕事を見て育ち、5年前から仲間と日本各地の大木・老木などを見に行くグループ「巨木ツアーの会」を始めた、名張市下比奈知の福永正美さん(65)。グループではこれまでに約30か所を訪れており、「まだまだ見たい巨木がある。会を長く続けていきたい」と、2か月に1回のペースで出掛けている。【赤沢自然休養林でヒノキの巨木に触れる福永さん(本人提供)】

生命力や神秘性に興味

 メンバーは、木工関係者や木工品作りを趣味にする人など、木を共通項として少しずつ集まった60代から80代の20人。ほとんどが市内在住者で、中には大阪から参加する人もいる。奈良県川上村へ吉野杉を見に行った今夏のツアーは、材木の競りを偶然見ることができ、皆興味津々だったそうだ。

21世紀の森公園(岐阜県)の巨大株杉の前で(同)

来年は念願の屋久島へ

 特に印象深かったのは、樹齢300年を超す赤沢自然休養林(長野県上松町)の天然ヒノキ、樹齢3千年と伝わる玉置神社(奈良県十津川村)の神代杉など。巨木が醸し出す独特の雰囲気、太い幹や根の生命力、「幹に耳を当てると聞こえる」という水を吸い上げる音など、神秘的な魅力に心引かれている。

 もっぱらレンタカーを利用している往復の車中は、行きはこれから見に行く巨木の予習、帰りは感想や次の目的地の相談など、話は尽きない。近々では、和歌山県でミカン狩りの後、高野山で杉の巨木を見る予定で、来年は「皆の念願だった」という屋久島へ屋久杉などを見に行く計画を立てているそうだ。

2019年11月9日付 759号 1面から