伊賀市山出の山出公民館近くにある、広さ約300平方メートルの田んぼに、毎夜鮮やかなイルミネーションが浮かび上がる。来年2月1日まで行われている「光の花イルミネーション」で、同地区の環境保全組織「小天狗の里やまで」が昨年から始めた地域おこしのイベントだ。【点灯式の様子=伊賀市山出で】

 昨年は「農村風景」をテーマに、昔ながらの農作業をする人形などが鮮やかな電飾で登場し、好評を博した。今年のテーマ「小天狗」とは、約400年前、伊賀内外の社寺復興や治水事業に功績があったとされる修験者・小天狗清蔵のこと。山出で生まれ、同所の勝因寺で晩年を過ごしたと伝わり、水路や池の保全などの治水に取り組む同組織の名前にも採用されている。

 イルミネーションでは「ようこそ ありがとう小天狗」の文字の横に、をかぶり、緑の装束を着けた小天狗が見守る中、川から土砂を運ぶ、土手を修理する、水門を開ける人形がそれぞれポーズを取る。中央には細い川が流れ、水車や水車小屋もある。

 「全体の構図は地区内の児童から原画を募集しました。児童には田植えや稲刈り体験もしてもらい、わらも水車小屋に使っています」と話す、同組織の山嵜義昭代表(75)。

 11月23日にあったオープニングの点灯式では、構図を応募した児童を表彰した後、日没になって吹奏楽の有志による「小天狗バンド」のファンファーレで一斉点灯すると、参加者から大きな歓声が上がった。山嵜さんは「地域ぐるみのイベントとして冬の風物詩になれば」と話している。

 点灯時間は日没から午後10時まで。年越しは元日午前3時まで。

2019年12月7日付 761号 3面から