身近な地域を記者が実際に歩いて巡る「てくてく歩記」。今回は、名張市の中央部に位置するつつじが丘地区と東隣の国津地区の一部約7・6キロを歩きました。(取材・山岡博輝)【1枚目の写真 つつじが丘南端の高台から北西の方角を望む】

 時折晴れ間はのぞくものの曇天となった11月25日、つつじが丘市民センター前を午前9時半すぎに出発。つつじが丘へは、近鉄名張駅から路線バスが数多く出ています。付近の商店街は屋根がオレンジ色の店が軒を連ね、「オレンジ通り」「オレンジロード」と呼ばれ親しまれています。

頭上の音の正体は2羽のスズメ

 色付いた街路樹にカメラを向けていると、頭上から「コンコン」と音が。見上げると、民家の屋根に2羽のスズメが止まっていました。幼稚園の方向からは、園児たちのはしゃいだ声も聞こえます。

 オレンジ通りから西へ住宅地を横断。庭先で赤く色付いたナンテンの実が冬の訪れを告げています。南北の道はほとんどが坂ですが、南6、7番町付近はやや平坦に。少し足を休め、南端にあるつつじが丘公園の坂を上ります。土手の一角には枯れ葉色のシダが並んでいました。

 更に南へ進み、山手の道を少し上ると視界が開け、背後の山は紅葉、正面には名張の街並み。気持ち良い風を全身に浴び、来た道を戻ります。住宅地の最南端からは国津地区へ通じる道が何本かあり、今回はガードをくぐって急坂を下り、10分ほどで奈垣へ着きました。

つつじが丘から奈垣へ下った交差点は黄色の落ち葉が積み重なりじゅうたんのよう

 県道蔵持霧生線の交差点にはモクレンと思われる大木があり、大きな葉が積み重なって黄色のじゅうたんのよう。いろんな角度から写真を撮り、県道を川下へ。つつじが丘へと上る道には曲がらず、県道はそのまま林の中へと続いていきます。

 途端に暗くなり、体感気温もいくらか下がったように思えます。わだちの間はコケむしているところもあり、湿度も上がったようです。花瀬川が流れる音に「ゴーッ」という音が重なり、車が来たのかと思いきや、頭上を飛行機が飛んでいました。交通量は少ないものの、前後に気を付けながら進みます。

 30分ほど坂を下ると視界が開けました。薄暗さに目が慣れていましたが、順応するのが大変です。山間に広がる田んぼを眺めながら小休止。花瀬川に沿うと、ほどなく下比奈知の集落が見えてきました。色付いた山の中に家々が点在しているように見えます。

奈垣から下比奈知への道中のコケむした斜面

 つつじが丘へと続く上り坂へ。ここまで1時間余り、ずっと下り坂だったので、曇っているのに一気に汗が出てきました。小公園の先の角を曲がり、南北に約2キロ続く直線道路を見上げます。盆地ではなかなか見られない景色かもしれません。

 出発から約2時間半、午後0時15分ごろに市民センターへ到着。歩数計は9296歩でした。沿線の紅葉は、枯れたような色付き方をしている樹木が多いようでしたが、鮮やかな色の葉も散見されました。