がん・難病患者らの全国組織「がんを明るく前向きに語る・金つなぎの会」代表で名張市富貴ケ丘1の広野光子さん(78)方で12月6日、近所の子どもらが見守る中、亡くなった患者らの鎮魂を祈り25年前から続くイルミネーションがともされた。今年は大阪の患者遺族から贈られたトナカイの電飾なども加わり、光は1万1千に達した。【加わったトナカイ(中央)など点灯したイルミネーションを眺める広野さん(右から1人目)と近所の子どもたち=名張市富貴ケ丘1で】

 広野さんは自身が乳がんと卵巣がんで闘病していた1994年、別の病気で夫を亡くし、追悼の思いから1本の庭木を電飾でともした。会を立ち上げた翌年からは、亡くなった患者らを思いながら毎年少しずつ光の数を増やし、今では西側の玄関から北側の外壁まで、雪の結晶や星などさまざまな電飾が連なる。

 取り付けは長らく一人でこなしてきたが、いつしか会の仲間も手伝うように。今年は11月下旬に広野さんらが市内で開いたがんのシンポジウムの後、参加した会員30人が駆け付け一気に準備が整った。

 広野さんは「今年はシンポジウムのことで大慌てだったが、仲間の力を借りてなんとか点灯できた。多くの人に明かりを見てもらえるとうれしい」と話した。点灯時間は午後6時から同9時、期間は来年1月10日まで。