「多年、石工としてよく職務に精励した」――。毎年、春と秋に贈られる褒章。11月3日付けで発令された「秋の褒章」で、名張市桔梗が丘5の石材会社社長、谷本雅一さん(43)が長年にわたってその道一筋に励んだ人を対象に贈られる黄綬褒章を受章した。谷本さんに喜びの声を聞いた。【黄綬褒章受章者の谷本さん(提供写真、2018年撮影)】

 県から知らせを受けた谷本さんは「この若さで受章できたことに感謝したい。率直にうれしい」と喜んだ。

 谷本さんは創業120年の「谷本石材」5代目。3人兄弟末子の長男で、子どもの頃から祖父や父の背中を見て育ち、高校卒業後は愛知県岡崎市の犬塚石材本店で石材加工の修行を積んだ。27歳で「石材加工作業1級技能士」の国家検定を取得した他、数々の競技大会や展覧会で優勝を経験。2015年には厚生労働省が表彰する「卓越した技能者」(通称・現代の名工)に選ばれた。

 近年は現代彫刻や工芸作品などの製作にも力を入れており、県の展覧会などにも出展。今後は、「石工芸作品の認知度向上や、近年減少している石工職人の若手育成にも力を入れたい」と話した。