名張市出身の戦没者を慰霊する追悼式が10月30日、同市松崎町のadsホールであり、西南戦争から第二次世界大戦までに出征し亡くなった1190人の遺族ら約400人が冥福と平和を祈り、白菊を献花した。【献花する参列者=名張市松崎町で】

 黙とう後、亀井利克市長は「戦争の悲惨さと平和の尊さを次の世代に語り継いでいくことは私たちの使命で、戦没者の方々に報いる唯一のみち」と式辞を述べた。

 終戦前年にフィリピンのレイテ島で当時24歳だった10歳上の兄栄一さんを亡くした市遺族連合会の山口繁一会長(89)は、遺族代表として「終戦を境に平和な時代を与えてくれた戦没者に、感謝する気持ちを持ち続けなければならない。絶対に戦争を起こしませんと誓い、冥福を祈ります」と追悼の言葉を捧げた。

 来賓として登壇した県議会の北川裕之副議長は、今夏95歳で亡くなった戦艦大和の元乗組員の父、茂さんについて触れ、「『戦争は悲惨極まりない』と自らの体験を語った父も他界した。私たちの世代は、戦争を知らなくても平和を願う思いを次代に語り継がなければならない」と述べた。