火と心を通じ合わせて―。伊賀市長田で「三軒窯」を営む伊賀焼作家の新学さん(46)が、地元で初めての個展を11月2日から10日まで同市上野福居町のギャラリー「アートスペースいが」で開く。入場無料。【展示予定の花入れなどを紹介する新さん=伊賀市長田で】

 大阪府出身で、幼少のころに伊賀へ。大学卒業後は食品メーカーに営業職として勤務したが、「売る仕事もいいけど、作る仕事をしてみたい」と4年半で退職し、伊賀焼作家の父歓嗣さん(75)に師事した。幼少時には何気なく土をいじっていたが、改めて基礎から教わってきた。

 ろくろを使うことは少なく、土の風合いが特徴的に表れる手びねりやくり抜きの技法で成形することが多い。始めた当初も今も「焼き上げることで変化する面白さ」に探求心を刺激され続けているそうで、伊賀焼の特徴を採り入れた美濃焼や織部なども制作している。

 都市部の百貨店やギャラリーなどでは定期的に個展を開いてきたが、縁あって地元での個展が実現。伊賀焼をメインに、食器や花入れ、水指、ぐい飲みなど100点前後を展示予定で、「一つひとつ、違ってこそ伊賀焼。いろんな個性があり、その一端を見てもらえたら」と思いを語った。

 時間は午前11時から午後6時(最終日は同4時)。

 問い合わせは同ギャラリー(0595・22・0522)まで。

2019年10月26日付 758号3面から